鼻呼吸の大切さ
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お酒を呑むと、声が枯れてしまう とか
飲んだ翌朝は喉が痛い という話をよく聞きます


実は
「口呼吸」が原因、という事が少なくないんです。

鼻呼吸と口呼吸には決定的な違いがあります。

鼻を通って肺に入る空気は、鼻毛や粘膜、鼻腔の弁など
空気を浄化する通路を通ってから肺に入るので、
例えば、冷たい空気は温まり、ある程度のばい菌はチリや埃などと一緒に鼻毛や粘膜に留まります。

ところが口から空気を吸うと、そういった(空気を浄化する)障害を通らずに
直接気道を通り、肺に入れる事になるので、ウィルスやチリ、埃といった
カラダ(&喉)を傷付けるモノが直接体内に入る事になるのです。

当然、そのように刺激の強い空気が通れば、
喉は傷つき、外気中のウィルスは体内に簡単に侵入します。


お酒を飲んで、気持ちが高揚すると、呼吸が浅くなり
口呼吸が多くなってしまいます。
(口からの方が一度に沢山空気を吸い込めるので)


そんな時ほど、鼻から空気を吸うことを意識してみてください。
鼻炎などで両方の鼻が完全に詰まっていない限り、
試してみる価値はあると思います。


しばらく続ければ、慣れてきます。

私はこの時期でもマスクを付ける事はまずありません。
しかし余計なウィルスを受け取って風邪を引く事も滅多にありません。


呼吸は毎日欠かさず行う行為。
役目を知り、少しだけ 意識と方法を変えるだけで
改善できるカラダやココロの不調が沢山あります。



Voice & Posture Designer 
   Mai Quon

呼吸と声
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呼吸と声が関係あるなんて、当たり前 と思いますか?
それとも、あまり関係無いと思いますか??

当然関係あるでしょ。
と思われる方が多い事を願いますが
人間の声は、呼吸ととても深く関係しています。

しっかり身体の底まで空気を取り入れて
その「息」を「音」に変えると「声」になります。


そう
声は息の延長なのです。


アナウンススクールなどに行くと、
発声では必ず腹式呼吸をしなさい、と教わります
滑舌練習でも「腹式呼吸で!」と言われます。

何故でしょう。

ちゃんと理由があります。


胸(肋骨の中辺り)に入れた空気は、
吐こうと思わなくても、肩を下げたり、
背中を丸めたりするだけで、
勝手に抜けてしまうのです。


しかし、腹式呼吸で
横隔膜を引き下げて、お腹の底まで入れた空気は
「吐こう」としなければ、口を開けても
背中を丸めても、勝手に抜ける事はありません。


声を出そう、話をしようとしているのに
勝手に空気が抜けてしまっては
息が足りなくなってしまいますよね?


だから、抜けないように、
お腹の底に息を入れる
(=腹式呼吸)が最適なのです。


そして、息の出し方にもポイントがあります。

息をギュッと硬い玉にして口から吐き出しますが
その時に
咽の内側の壁に当たらないように
ポンっと出す事です。

お腹の下の方にキュッと力を入れて
咽や口には力を入れない。

そうする事で、咽や鼻に負担を掛けずに声が出せるようになり
長時間話しをしても、咽を痛めたり声が枯れてしまう事が少なくなります


これには少し練習が必要ですが
慣れれば出来るようになります。


エクササイズでは、まず
「息」を「音」にする練習
そして
咽に負担をかけずに声を出す練習

また、
ハリのある声を出す練習 

を呼吸と合わせて行います。


自分の声にコンプレックスを持っている方
ハリのある声は生まれつきのものだと思っている方
長時間人と話すと咽が痛くなるという方
方言や滑舌が「聞き取りにくい」原因だと思っている方


息と身体の使い方で
声の印象は大きく変わります。


一度 息と身体の使い方を見直してみませんか??

Voice & Posture Designer 
      * Mai Quon *

ヨガとピラティス
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『ヨガとピラティスの違い』


以前、腹式呼吸はヨガで、

胸式呼吸はピラティスで

よく使用されると書きました。


今回はヨガとピラティスの違いを

簡単に紹介しようと思います


どちらもルーツは古代インドのZEN

仏教を開いたブッダが最初です


ZEN(禅)とは、

サンスクリット語で

「心を沈めて瞑想する」

という意味があり

ポイントは以下の3つと言われています


1,調身

(姿勢を正す)

2,調息

(呼吸を正す)

3,調心

(心を正す)


これは、姿勢と呼吸を整えれば

心の健康が手に入り、

身体の不調もなくなる、

という事の教えです


ヨガもピラティスも、

元を正せば同じZEN(禅)に

辿り着くんですね。


では、

ヨガとピラティスの違いは何か。



ヨガは

瞑想(精神集中+呼吸法)

をしながら座位や立位など、

様々なポーズでストレッチ行います。


日常あまり使わない

インナーマッスルを刺激し、

基礎代謝をあげますが

激しい動きはありません。


その代わり、

様々なポーズにより

骨格の歪みを把握し修正します。


腹圧を高めた呼吸法により、

内臓が刺激され、

血流が良くなり

汗とともに老廃物が出やすく、

新陳代謝が上がります。


深い腹式呼吸により

瞑想状態に入ります

自分と向き合い、

対話する機会となり

リラックス/ストレス解消

にも効果があります



ピラティスは

身体と精神を

同時にコントロール

(=トレーニング)する事で、

効果的に精神と肉体の

両方を強化できるエクササイズです。


分かりやすく言うと、

ヨガのストレッチと

ウェイトトレーニングを

同時に行います


より筋肉(特にインナーマッスル)へ

刺激を加える事で

・ウェストラインが綺麗になる

・姿勢が良くなる

・ヒップアップ効果

・腰痛・肩凝りの改善など 

身体的な強化が

期待できます


ヨガとピラティスはどちらも

『身体と精神を同時に考える』

という点で共通しています

(Mind / Body / Conditioning)


異なる点は

ヨガ

→腹式呼吸

;副交感神経を刺激

 →精神解放・ストレス除去


ピラティス

→胸式呼吸

;交感神経を刺激

 →精神解放・ストレス除去


ゴールはどちらも同じですが、

そこへ向うアプローチが

逆方向である事がわかりますね。


また、

ヨガ

→メンタルを整え、

 ストレッチでしなやかな身体を作る



ピラティス

→メンタル+筋肉へのアプローチで、

 より美しいボディラインを目指す


という異なる目的がある事もお分かり頂けるかと思います。


これからヨガやピラティスなどを始めようと思っている方

どちらも経験があるという方

自分にはどちらが必要か・・・検討中の方

目的によって変わってきますので、

選ぶ時のポイントにしてみてくださいね^^


Voice & Posture Designer 

        *Mai Quon*

バランスを取る という事
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以前、自律神経は二つの相対する神経をシーソーの様にバランスを取る事で
心や身体の調子を整える という事を書きました。


では、どうやってバランスを取ればよいのか
呼吸で自律神経のバランスが取るとはどういう事なのか、という事を紹介しようと思います。


「自律神経を整える」とは 交感神経と副交感神経のバランスを整えるという事でしたよね

実は腹式呼吸と胸式呼吸、二つの呼吸法はそれぞれの神経に働きかける呼吸なのです


腹式呼吸
 =副交感神経を刺激
    ↓
 「リラックス」の呼吸


胸式呼吸
 =交感神経を刺激
   ↓
 「活動」の呼吸


腹式呼吸と胸式呼吸を上手く操ると、自律神経が上手にコントロール出来るのです


活動している時
 →交感神経が優位の状態
   (胸式呼吸ベース)

休む時
 →副交感神経が優位の状態
   (腹式呼吸ベース)


ストレスなどを貯めこまない為には、
緊張が解れてリラックスしている状態、すなわち副交感神経が優位になっている方が良いのです
これは、呼吸で言うと、しっかり確実に腹式呼吸が出来ている状態☆
という事が分かりますね^^


実は、理想的なバランスとは
日常的には副交感神経が少し優位に働いていて、活動する時には交感神経が確実に優位に働く状態 なんですね♪


呼吸と合わせて、心臓の動きを紹介すると…

胸式呼吸 
 →交感神経を刺激
   →速くなる


腹式呼吸 
 →副交感神経を刺激
   →遅くなる


ちなみに…
『自律神経失調症』という言葉を
聞いた事がありますか?


自律神経失調症とは、ふたつの神経のバランスが上手く取れなくなった状態の事を言います。
めまい、動悸、不安、不眠、パニック障害、摂食障害などは交感神経が強く働き過ぎた状態で起こる症状


これも、完全に呼吸だけで解消する事は難しいかもしれませんが
ある程度までの症状を緩和させる事は可能なのだそうです。

実際、腹式呼吸法をリバビリや治療に活用しているクリニックが多く見られます。


ストレス社会と言われる今、
呼吸法をマスターして、自分を上手にコントロール出来るようになる
というのも、現代社会で強く生き抜く為には必要なワザと言えそうですね。


Voice & Posture Designer
      *Mai Quon*

呼吸と自律神経
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自律神経とは、自分の意識とは関係なく働く神経の事

(=意思通りには動かない)

胃・腸・心臓など、意識しなくても働く物を動かすための神経の事を言います。


手や足は自分の意思で自由に動かせるけど、

心臓や胃の働きは意思で動かしたり止めたりは出来ず、

自分の意思とは関係なく常に動いてくれます。


では、呼吸は?

寝ている時(=意識していない)でも呼吸活動が出来るのは、

自律神経がしっかりコントロールしているから


しかし、呼吸は意識してコントロールする事もできますよね?

止めたり、速くしたり、遅くしたり・・・

呼吸器は意識(随意)と無意識(不随意)の

両方の神経支配を受ける唯一の器官なんです。


自律神経は本来、自分でコントロールできないもの。

しかし、呼吸を有効に使うと、

自律神経がコントロールしている呼吸を介して、

自分の意思で自律神経をコントロール出来るのです。


動く神経(=交感神経)が緊張している(活発化)と呼吸は速く浅くなる。

休む神経(=副交感神経)が働いていると呼吸はゆっくり深くなる。


逆もしかり。

呼吸が速く浅くなる=交感神経を刺激し

動く神経が活発になる→脳や身体が覚醒する(心拍数が上がる、汗をかく など)


呼吸がゆっくり深くなる=副交感神経を刺激し

休む神経が働く→脳や身体がリラックスする(心拍数が下がる、眠くなる など)


そして、自律神経は習慣的な動きをするので、「続ける事」が大切。


ふたつの神経のシーソーバランスが崩れている事を自覚し、

自分でバランスを上手く取れるようになると、なりたい自分になれるのです。


内臓全体の調子が良くなり
免疫力やホルモンバランスが整う

疲労回復や病気の予防などに効果を発揮してくれる。


最終的には、ココロとカラダのバランスが抜群に良くなる!


カラダの主人はアナタ自身。

呼吸は自分の意思でココロとカラダの両方をコントロールする司令塔

生まれてから死ぬまで常にしている呼吸。


だからこそ、
気がついた時にいつでも出来る呼吸法を利用して、

自分をうまくコントロールしましょう。


Voice & Posture Designer 
       *Mai Quon*

自律神経について
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私達の身体の動きは全て神経によって支配されています。

手や脚を動かす事
何かを見る事、食べる事
考える事
心臓を動かしたり、あくびをしたり


すべて「神経」からの指示によるのです


その「神経」には


『自分の意思で動かせる体性神経』

『自分の意思では
コントロール出来ない自律神経』

の二種類があります。


そして『自律神経』はさらに

「交感神経」「副交感神経」のふたつに分かれます。


この『自律神経』
とりわけ呼吸と深く関わりのあるので、

分かりやすく簡単に解説しておきます


******************

◆神経◆

☆体性神経☆ 
 →自分の意思でコントロールできる

例;手や脚など身体を動かす
  見る・話す
  物を飲み込む
  瞬きをする
  物を避ける など


☆自律神経☆ 
 →自分の意思ではコントロール出来ない

例;汗をかく
  心臓を動かす
  胃や腸など内臓を働かせる
  お腹が空く・喉が渇く
  眠くなる   など       

   


*****************


◆自律神経◆

◇交感神経 
 ※覚醒・活動を司る神経
 →活動(運動)する時に働く
  例;心拍数を上げる・汗をかく
 
 →アドレナリンを出す


◇副交感神経 
 ※休息・消化を司る神経 
 →休む時に働く
 例;心拍数を下げる・消化機能を促す
 
 →血管や筋肉を緩ませる


**************


正反対の働きを持つ、
交感神経と副交感神経は

お互いにシーソーの様に
常にバランスを取り合って

私達の心と身体を支えています


交感神経と副交感神経は
「活動」と「休息」の神経

二つの神経の良いバランスとは
どういう状態でしょうか


日常的には「休む」神経
すなわち副交感神経が優位であり
いざという時には確実に
「活動」の神経
すなわち交感神経が働く
と言われています。


「自律神経失調症」とは
一般的に副交感神経が
弱くなってしまっている事が
多いそうです。


ストレス社会 と言われる現代
ストレスと上手く付き合う事や
自分なりの解消法を見つける事が大切
と言われますが

こういった関係を知る事で
少しでも自分と向き合う事の
ヒントになれば良いな
と思います。


Voice & Posture Designer 
      * Mai Quon*

呼吸と心の関係
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「息」という漢字は、
<自分の心>と書きますよね?


◇息を合わせる

◇息が乱れる

◇息を呑む

◇息が詰まる

◇息が掛かる

◇息を抜く


など、

日本語には、
<息>に関する言葉がたくさんあります。


どれも、気持ちや心の動きに
深く関係していますね


ーーーーーーーーーーーーー

浅く速い呼吸  
  →不安、緊張、ストレス 

穏やかで深い呼吸
  →安定、平和、リラックス 

ーーーーーーーーーーーーー


というように

息(呼吸)の仕方=心の状態を
表していると言えるのです


大きな舞台に立つ前、
とても緊張している時は

「深呼吸」をしますよね?


深呼吸(=腹式呼吸) は
身体と意識を休ませる為に働きます。

ココで言う意識とは
脳の働き+心(気持ち)です


心拍数を下げ、
脳内の酸素濃度を少し下げることで

多く出てしまっている
アドレナリン(興奮状態)を
落ち着かせる事に作用します


夜、なかなか眠れない時は

仰向けになったまま、
ゆっくり深く鼻呼吸を
してみてください


先ほどと同じ要領で、

心臓の機能が抑制され、
心拍数が下がり、

胃や腸などの
消化器官が働き出します。


すると脳は「休んで良い時間だ」
と判断し、考える事を止めていきます

そして徐々に睡眠へ向うのです。


反対に

朝起きて、
あくびと共に背伸びをする

この時は 実は、
胸式呼吸。
腹式呼吸とは反対に、
身体や意識を活発に働かせます


心拍数を上げ、
血液を活発に循環させます

脳にも沢山酸素がめぐり、

身体と脳を覚醒させ
アドレナリンを多く分泌させる事で

「目覚め」に強く働きかけます


みんなが知っている『ラジオ体操』


実はラジオ体操は、

覚醒の呼吸と言われる
胸式呼吸と組み合わせて

全身の筋肉を
効率よく動かす運動なので

朝一番にする事で
身体と脳を目覚めさせる 

とても効果的な体操なんですよ♪


呼吸の仕組みや方法について
意識や神経については
あらためて詳しく紹介していきますが、


心や身体の状態と呼吸の動きは
互いに深く影響しあっている事が
イメージできたかと思います。


まとめると・・・


<常に呼吸が浅く速い
   =胸式呼吸が多い
     (=交感神経が優位)>

◆いつも身体がダルい

◆イライラ・ピリピリしている

◆なかなか眠れない

◆高血圧・高血糖

などの状態が続きます。


意識して、深くゆったりと
腹式呼吸を心がけてみてください。


<常に呼吸がゆったり
   =腹式呼吸が多い
     (=副交感神経が優位)>

◆少し動くだけで疲れてしまう
◆やる気が起こらない

◆小さなことが気になる
◆落ち込みやすい

◆朝起きるのが億劫

◆ストレスに弱い
◆免疫が上手く機能しない
 
などの症状が見られます。


腕を上げ背伸びをしながら行う、
胸式呼吸を心がけてみてください。


大切なのは、

二つの呼吸(神経)がシーソーの様に
バランスを取っている状態がベスト
という事。


どちらか片方だけが優位になると
バランスが崩れてしまうんですね。


普段何気なくしている事は

実はちゃんと意味があるんです。


腹式呼吸と胸式呼吸と正しく理解すると

呼吸法をコントロールをする事で

心や身体のコンディションを
上手にコントロールできるようになります。


生きている間は常に付き合う「呼吸」
だからこそ正しく理解し
上手に付き合う事で、より心地良い
生活を送れるようになるかもしれません


Voice & Posture Designer

  *Mai Quon*

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